平成25年10月27日(土)
西山の紅葉が真ん中まで降りてきて、駅の周りの桜の木々の葉が色づき始め、いよいよ秋本番を迎えるこの頃です。昭和35年頃に、出稼ぎに行っていた父が、お正月や雪解けの春に帰って来てくれることが嬉しくて、駅まで迎えに行くのを楽しみにしていました。母は、「お前たちだけで駅さ迎えに行ってくんだ。父ちゃん喜ぶからよ。」と言って送り出したものです。列車から降りた父は、お土産を両手にどっさり抱えて来てくれました。そんな父を迎えに行くのが楽しみの成田駅でした。
母の看病にちょこちょこ来るようになった今、懐かしい成田駅に来て、幼い頃や青春の日々を、懐かしくく、なづがしく思い出しています。新しいものばかりが良いとは限らない。家族のさりげない愛情とふるさとの温かさを、今も感じることができる場所が残っていることを感謝しています。(埼玉県 山口)