この日、各家庭では、家紋入りの御神灯を灯し、ご神酒を準備して家族全員で待ちます。角刀(すもう)が獅子を「お神酒」といって呼び戻し、「ご信心」といって家内安全、身体堅固などを祈る、祓いのふりをさせます。この所作を、村の家々で繰り返します。
さて、この祭りの時は、離れて住んでいる親せきや子供達が帰って来る時でもあります。都会で生まれた子や孫も獅子舞が大好きです。夫婦2人だけの家が、この日ばかりは10人を超える昔ながらの大家族にもなります。祭り囃子が、都会と故郷をつなぎ、世代を超えて伝えられているのだと感じます。