この場所に立つと、僕は前に進めなくなる
いつからこうなったのだろう
あの頃は友達と一緒に楽しかった
ささやかだけど人並みの夢もあった
けれどもある日、急に遮断機が降りて来て
僕は一人きりになっていた
越えようとする度に
僕の心に遮断機が降りて来た
何の感動もなく日々を過ごす中で
僕の周りの時間だけが止まっていた
それでも、ここに立って
踏切の向こうの風を感じよう
いつかこの踏切を超えて、山に向かって歩いて行く
自分の姿を想像しながら
あの頃は辛かったね、と言える日が来ることを信じよう
僕が踏み出すのを、ずーっとずーっと
待っていてくれる人がいるのだから